ハンディターミナルとウェアラブル端末の選び方

物流現場や倉庫などでピッキング検品を導入・見直しする際に、意外と悩むのが端末選びです。ハンディターミナルとウェアラブル端末のどちらが良いか迷う担当者の方も多いのではないでしょうか。本記事では、両者の比較ポイントを客観的に解説し、自社の現場環境や作業スタイルに合った端末の選び方をご紹介します。

ハンディターミナルとウェアラブル端末の基本性能と比較

ハンディターミナルとウェアラブル端末は形状や構造に違いがありますが、バーコード等の読み取り性能自体には実用上大きな差はありません。ここでは、両端末の基本的な特徴について解説します。

一体型で安定運用しやすいハンディターミナル

ハンディターミナルは、画面とバーコードスキャナが一体となった業務用端末です。単体で動作するため定番の端末として長年利用されています。外部機器との接続を意識することなく、安定して運用できるのが特徴です。

両手を自由に使えるウェアラブル端末

ウェアラブル端末は、指や手の甲などに装着して使用するスキャナです。スマートフォンなどとBluetooth接続して利用する形状が一般的です。端末を持たずに作業できるため、両手が塞がらない状態を作れるのが利点です。

現場運用・作業性における選び方の比較ポイント

端末を選ぶ際は、読み取り性能以外の比較軸として、現場での運用管理、作業負担、耐久性の視点から両者を比較検討することが重要です。ここでは3つのポイントを解説します。

充電管理と接続トラブルへの対応力

ハンディターミナルは1台の管理で済むため、充電がシンプルで管理の手間がかかりません。一方、ウェアラブル端末はスマホとスキャナの2台管理が必要となり、バッテリー管理の手間が増えます。また、現場でBluetooth接続が切断された際、作業員自身で再接続の対応が可能かどうかも運用におけるポイントとなります。

両手作業の多さと長時間の装着負担

ウェアラブル端末は「手に持つ・置く」動作が無く、段ボールの持ち運びなど両手を頻繁に使う現場に適しています。反面、常に身につけているため長時間作業では身体的な負担が生じる場合があります。ハンディターミナルは身体に固定するような装着負担はないものの、作業のたびに端末を持ち替える動作が発生します。長時間の作業において、どちらが楽かを考慮する必要があります。

筐体の堅牢性と可動部の故障リスク

ハンディターミナルは業務利用を前提としており、耐落下性能など頑丈な設計がされている製品が多くあります。一方、ウェアラブル端末はトリガーや装着部といった可動部の故障が発生しやすい傾向があります。導入にあたっては、端末の耐久構造や可動部の破損リスクについて事前に確認を行っておくことが大切です。

まとめ

ピッキング検品の端末選びでは、安定性やシンプルな運用、長時間作業の負担軽減を重視するならハンディターミナルが適しています。一方、両手作業が多く、現場での接続トラブルにも対処できる運用体制がある場合はウェアラブル端末が向いています。自社の現場の課題や作業スタイルに合わせて適性を整理し、迷う場合は実機での検証を行ったうえで選定することをおすすめします。

導入現場別
ハンディターミナルメーカー・製品3選
アイコン
小売・物流の
現場には
Honeywell
国内正規代理店:株式会社イメージャー
おすすめの製品
Dolphinシリーズ
Dolphinシリーズの写真
画像引用元:Honeywell公式HP(https://imagers.co.jp/products/dolphin-ct30xp.html)
日付の読み取りに特化した
モードを選択可能

独自開発の文字検出・判定により、特に数字・日付をミスなく判読。劣化したダンボールなどもスムーズに読み取り、商品の在庫ロスを防ぎます。

冷凍⇄常温を行き来する現場
でも故障リスクを抑制

耐凍モデルには結露防止ヒーター内蔵。「うっかり」の故障を防ぎつつ、スピード感のある作業環境を実現します。

Honeywellのサポート
  • 業界最長(※1)、7世代のOSアップデート保証に対応しており、低コストで端末の長期利用を実現します。
  • 機種・時期が異なる場合でも同じOSで使用でき、複数の店舗・流通拠点の課題となる「オペレーションのバラつき」や「教育コスト増」を解消します。
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屋外・催事の
現場には
デンソーウェーブ
おすすめの製品
BHTシリーズ
BHTシリーズの写真
画像引用元:デンソーウェーブ公式HP(https://www.denso-wave.com/ja/adcd/product/handy_terminal/bht-m60.html)
QRコードの生みの親が提供する
高速・高精度読み取り

1秒間に約30個(※2)ものコードを連続で読み取りでき、効率的に物販在庫の棚卸しや参加者の入退場処理を完了。時間に追われがちなイベント進行を支援します。

電子決済機能を搭載
1台でイベント業務が完結する

クレジットカードや交通系ICの支払いに対応したモデルもあり。現場での金銭管理リスクを低減しつつ、客単価向上にもつながります。

デンソーウェーブのサポート
  • 遠隔から各端末の状況を一元的に観測・取得し、管理や分析ができるツール、「BHT DMS」を提供しています。
  • 操作時のエラーや物理衝撃などの情報をリアルタイムで得られ、不特定多数への機器貸与について盗難・紛失防止にも役立ちます。
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機械製造の
現場には
キーエンス
おすすめの製品
BT-Aシリーズ
BT-Aシリーズの写真
画像引用元:キーエンス公式HP(https://www.keyence.co.jp/products/mobile-computers/handheld-computers/bt-a2000_a1000/)
高精度な読み取りを行う
独自開発のAI-OCRを搭載

10万以上(※3)の難読コードを事前学習したAIが、欠損したコードや金属や樹脂の表面刻印されたコードを読み取り。作業の高速化・効率化を支援します。

近・中・遠距離をカバーする
3つのカメラ

手元は勿論、作業機械が動いている危険な場所でも適切な焦点で撮像でき、距離を気にせず読み取れます。

キーエンスのサポート
  • エンジニア直販体制により、現場でのテスト・コンサルを無料で提供。とくに金属刻印の読取率をより精確にするために手厚い技術支援を行っています。
  • 故障時にはその端末の即日修理を原則とし、トレーサビリティを重視しつつ業務停止をケアします。
(※1)参照元:Honeywell公式HP(https://imagers.co.jp/android/honeywell/)より。2026年3/10現在時点。
(※2)参照元:デンソーウェーブ公式HP(https://www.denso-wave.com/ja/adcd/product/handy_terminal/bht-m60.html)より。2026年3/10現在時点。
(※3)参照元:キーエンス公式HP(https://www.keyence.co.jp/products/mobile-computers/handheld-computers/bt-a2000_a1000/)より。2026年3/10現在時点。