物流現場では、入荷検品やピッキング、棚卸といった各工程でハンディターミナルが欠かせません。端末の活用により、情報の精度向上や業務の効率化が実現します。
本記事では、具体的な使い方や導入メリット、実際の活用事例をまとめました。
物流の現場では、商品の動きをリアルタイムで正確に捉えるためにハンディターミナルが利用されます。
入荷検品時にバーコードを読み取れば、紙の台帳への記入漏れを防ぎ、在庫のズレを未然に回避可能。
ピッキング工程でも、端末に表示される指示に従って照合を行うことで、商品の取り違いが大幅に減少します。
また、出荷検品や棚卸の際も、その場でデータ化が完了するため、事務所に戻ってから記録を打ち直す手間はかかりません。
情報のズレが解消される結果、後工程での探し直しや再確認といったタイムロスを抑えられます。
物流現場が抱える人員確保や環境面での課題に対し、ハンディターミナルの導入は有効な解決策です。具体的なメリットを二つの視点から紹介します。
物流倉庫は繁忙期や欠員補充により、スタッフの入れ替わりが頻繁に発生しやすい環境にあります。
紙のリストや口頭の指示に頼る運用では、作業者ごとに解釈が分かれ、品質のばらつきが生じてしまうことも。
ハンディターミナルを導入すれば、画面上の指示通りにスキャンと入力を進めるだけで作業が完了します。
業務の手順が明確に固定されるため、新人教育の負担が軽減され、短期間で戦力化することが可能です。
教育コストを抑えながら、現場全体の作業品質を一定に保てるのはメリットだと言えます。
冷凍や冷蔵の設備を備えた現場では、極端な低温や温度差による結露が電子機器にとって大きな脅威。
一般的な端末では故障が頻発し、そのたびに検品やピッキングの作業が中断して出荷遅延を招くリスクがあります。
厳しい環境下では、耐環境性能を備えた専用モデルの導入が効果的です。
例えば、ヒーター内蔵や防水・防塵性を備えた端末であれば、過酷な条件下でも安定して稼働し続けます。
堅牢な端末の選定は、単なるIT投資ではなく、物流を止めないための「事業継続計画」として重要です。
実際にハンディターミナルを導入して現場改善につなげた企業の事例を二つ紹介します。自社の運用に置き換えて検討する際の参考にしてください。
食品卸を手掛ける久世では、繁忙期などで作業者の入れ替わりが発生する中でも、現場が止まりにくい運用づくりが課題でした。
そこでAndroid搭載のハンディターミナルを採用し、誰が入っても一定の流れで作業が進む状態を目指しました。
現場特有の要件(低温環境など)に対応できる端末を選ぶことで、運用面の負荷を下げつつ導入を進めた点も特徴です。
端末準備(キッティング)にかかる時間や導入の手間を抑えることで、現場の立ち上げがスムーズになりました。
藤原運輸では、入荷検品の記録において、手書きや目視中心の運用だと入力漏れや集計ミスが起きやすく、確認コストが増えることが課題でした。
そこでハンディターミナルと専用アプリを活用し、現場で記録した情報をPC側で取り込んでレポート化する流れを整備。
さらに、仕様の見直しにより「必要な項目を登録しないと次へ進めない」運用にすることで、登録漏れを抑えやすくしました。
現場入力の正確性が上がることで、後工程での確認や修正の手間を減らしやすい状態を作れています。
物流の各工程でハンディターミナルを活用し、その場でデータ化を行う運用は、現場のミスとムダを削ぎ落とします。
導入によって得られるメリットは、スタッフの入れ替わりが多い現場なら標準化、低温環境なら耐環境性といったように、現場の条件によって様々。
自社の現場に適した端末要件を見極めることから始めましょう。
当メディアでは導入現場別におすすめのハンディターミナルメーカー・製品を紹介しています。自社に適したハンディターミナルを選定する参考になれば幸いです。

独自開発の文字検出・判定により、特に数字・日付をミスなく判読。劣化したダンボールなどもスムーズに読み取り、商品の在庫ロスを防ぎます。
耐凍モデルには結露防止ヒーター内蔵。「うっかり」の故障を防ぎつつ、スピード感のある作業環境を実現します。

1秒間に約30個(※2)ものコードを連続で読み取りでき、効率的に物販在庫の棚卸しや参加者の入退場処理を完了。時間に追われがちなイベント進行を支援します。
クレジットカードや交通系ICの支払いに対応したモデルもあり。現場での金銭管理リスクを低減しつつ、客単価向上にもつながります。

10万以上(※3)の難読コードを事前学習したAIが、欠損したコードや金属や樹脂の表面刻印されたコードを読み取り。作業の高速化・効率化を支援します。
手元は勿論、作業機械が動いている危険な場所でも適切な焦点で撮像でき、距離を気にせず読み取れます。