金属や樹脂の表面に直接2次元コードを印字して認識させる「DPM(ダイレクトパーツマーキング)読み取り」は、高い耐久性から製造管理や生産管理の現場で広く活用されています。しかし、紙ラベルと特性が異なるため「そもそもDPM読み取りとはどのようなもので、なぜハンディターミナルで読み取りにくいのか」と疑問をお持ちではないでしょうか。
本記事では、DPM読み取りの基礎をはじめ、読み取りが難しくなる原因と安定化のポイントを解説します。
DPMが紙ラベルと比較して、スキャナでのコード認識が困難になる要因には、主に以下の4つの特性違いがあります。
2次元コードの仕様や印字条件が規格から逸脱すると読み取りエラーが発生しやすくなります。適切な印字が行われているか、以下の3点を確認することが重要です。
コード外側のラインや模様が余白にかかると読み取りエラーが発生するリスクがあるため、クワイエットゾーン(余白)の確保が必要です。必要な余白量はコードの種類や使用するコードリーダの機種によって異なるため、それぞれの仕様に合わせた余白を確保する必要があります。
レーザーの出力パワーの不備や過剰な印字時間により、セルの異形化やスペースの焼きつぶしが起こり得ます。これにより、基本仕様である縦横比1:1やセルとスペースの比1:1を満たさなくなり、読み取りに影響を及ぼすことがあります。
打刻などのドット印字時、印圧不足でドットが小さくなるとDataMatrixのアライメントパターン(L字型のガイド)に隙間や位置ずれが生じ、認識できなくなるリスクがあります。また、ドット特有の比率変化(中心以外でセルが小さくスペースが広くなる傾向)にも注意が必要です。
難読なDPMコードを安定して読み取るには、マーキング前の下地処理(サンドブラスト、薬品、レーザーによる加工や塗装・フィルム蒸着など)で読み取りやすさを改善することが有効です。また機器選定の際には、対象物に合わせて使い分けられる複数種類の内蔵照明機能(落射照明や斜め照明など)、目視で小さしコードを狙えるウインドウ装備、小さいマーキングに対応するモデルが推奨されます。
DPM読み取りは、過酷な現場での製造・生産管理に不可欠な技術ですが、安定させるには印字仕様(比率や余白)の管理や下地処理が重要です。そして適切な照明や分解能を備えたコードリーダの選定、初期チューニングを行うことでスムーズな運用環境が構築できます。

独自開発の文字検出・判定により、特に数字・日付をミスなく判読。劣化したダンボールなどもスムーズに読み取り、商品の在庫ロスを防ぎます。
耐凍モデルには結露防止ヒーター内蔵。「うっかり」の故障を防ぎつつ、スピード感のある作業環境を実現します。

1秒間に約30個(※2)ものコードを連続で読み取りでき、効率的に物販在庫の棚卸しや参加者の入退場処理を完了。時間に追われがちなイベント進行を支援します。
クレジットカードや交通系ICの支払いに対応したモデルもあり。現場での金銭管理リスクを低減しつつ、客単価向上にもつながります。

10万以上(※3)の難読コードを事前学習したAIが、欠損したコードや金属や樹脂の表面刻印されたコードを読み取り。作業の高速化・効率化を支援します。
手元は勿論、作業機械が動いている危険な場所でも適切な焦点で撮像でき、距離を気にせず読み取れます。