病院業界でのハンディターミナルの使い方

病院で深刻な課題となる医療過誤の防止や業務効率化に役立つハンディターミナルについて、具体的な使い方や導入メリット、実際の活用事例を解説します。

病院業界でのハンディターミナルの活用

PHSの公共周波が2021年1月にサービス終了となったことから、その代替となる院内連絡の機能とともに、ハンディターミナルの活用が多くの医療機関で進んでいます。
具体的な使い方としては、電子カルテのモバイル対応が挙げられます。また、患者様のリストバンドのバーコードを読み取り、患者様・指示書・薬剤の情報を照らし合わせる「3点照合」による厳密な投薬管理などにも利用されています。さらに、日々の医療消耗品の在庫管理や、院内薬局における調剤管理など、病院内での用途は多岐にわたります。

病院業界でのハンディターミナル導入のメリット

医療過誤の防止と正確な照合

病院業界でのハンディターミナル導入における大きなメリットの一つは、ヒューマンエラーを防ぎ、医療過誤の防止に役立つ点です。
患者様のリストバンドに印字されたバーコード(受診者コード)をハンディターミナルでスキャンするだけで、正確な患者情報を読み取ることができます。目視確認だけでなくデジタル技術を活用することで、思い込みや確認漏れによる投薬や処置のミスを防ぎながら業務の効率化につながります。

業務負担の軽減と効率化

もう一つのメリットは、医療現場における業務負担の軽減と効率化です。
ハンディターミナルを用いてバーコードで読み取ったデータは、院内の電子カルテシステムなどに自動で反映させることができます。そのため、手作業での記録やパソコンへの入力作業を自動化し、情報共有の手間を大幅に省くことが可能です。結果として、正確性を保ちながら医師や看護師の事務作業にかかる時間を削減でき、本来の患者様のケアに集中できるようになります。

病院業界でのハンディターミナル導入事例

院内情報システムとの連携により、多忙な巡回検診時でも適切な処置を実現
【医療機関】

実際の病院では、ハンディターミナルと院内情報システムを連携させた活用事例があります。
端末のディスプレイ上で、患者様の基本情報や過去の医療情報を参照しながら、常にリアルタイムの処置オーダーデータを確認することができます。このシステム連携により、患者様が多数いる多忙な巡回検診時などの状況下であっても、情報伝達のタイムラグをなくし、一人ひとりに合わせた適切な投薬や処置を行うことが可能になっています。

スマートデバイスの活用により、読み取り精度向上と巡回の効率化を実現
【近畿大学医学部附属病院】

近畿大学医学部附属病院では、スマートデバイスに専用のハンディターミナルを追加装着する形で導入を行いました。
これにより、夜間の消灯された病室など、暗い場所であってもバーコードの読み取り精度が大きく向上しました。ベッドサイドにいながら三点認証や処方チェックが完結するため、ナースステーションとの往復動線が短縮されています。また、転記作業も不要となり、飛躍的な業務効率化が実現した成功事例といえます。

まとめ:
病院・現場ごとにハンディターミナルが担う役割は違う

ここまで解説したように、病院におけるハンディターミナルは、正確な投薬管理や電子カルテとの連携による業務の自動化など、日々のミスの防止と業務効率化に大きく貢献します。
一方で、解決すべき課題や作業内容は病院内の各部門で異なるため、ハンディターミナルが担う役割や具体的な使い方も現場ごとに異なります。まずは自院が抱えている課題を整理し、それぞれの現場の用途に合わせた適切な機器選びやシステムの導入検討を進めてみてください。

導入現場別
ハンディターミナルメーカー・製品3選
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小売・物流
現場には
Honeywell
国内正規代理店:株式会社イメージャー
おすすめの製品
Dolphinシリーズ
Dolphinシリーズの写真
画像引用元:Honeywell公式HP(https://imagers.co.jp/products/dolphin-ct30xp.html)
日付の読み取りに特化した
モードを選択可能

独自開発の文字検出・判定により、特に数字・日付をミスなく判読。劣化したダンボールなどもスムーズに読み取り、商品の在庫ロスを防ぎます。

冷凍⇄常温を行き来する現場
でも故障リスクを抑制

耐凍モデルには結露防止ヒーター内蔵。「うっかり」の故障を防ぎつつ、スピード感のある作業環境を実現します。

Honeywellのサポート
  • 業界最長(※1)、7世代のOSアップデート保証に対応しており、低コストで端末の長期利用を実現します。
  • 機種・時期が異なる場合でも同じOSで使用でき、複数の店舗・流通拠点の課題となる「オペレーションのバラつき」や「教育コスト増」を解消します。
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屋外・催事
現場には
デンソーウェーブ
おすすめの製品
BHTシリーズ
BHTシリーズの写真
画像引用元:デンソーウェーブ公式HP(https://www.denso-wave.com/ja/adcd/product/handy_terminal/bht-m60.html)
QRコードの生みの親が提供する
高速・高精度読み取り

1秒間に約30個(※2)ものコードを連続で読み取りでき、効率的に物販在庫の棚卸しや参加者の入退場処理を完了。時間に追われがちなイベント進行を支援します。

電子決済機能を搭載
1台でイベント業務が完結する

クレジットカードや交通系ICの支払いに対応したモデルもあり。現場での金銭管理リスクを低減しつつ、客単価向上にもつながります。

デンソーウェーブのサポート
  • 遠隔から各端末の状況を一元的に観測・取得し、管理や分析ができるツール、「BHT DMS」を提供しています。
  • 操作時のエラーや物理衝撃などの情報をリアルタイムで得られ、不特定多数への機器貸与について盗難・紛失防止にも役立ちます。
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機械製造
現場には
キーエンス
おすすめの製品
BT-Aシリーズ
BT-Aシリーズの写真
画像引用元:キーエンス公式HP(https://www.keyence.co.jp/products/mobile-computers/handheld-computers/bt-a2000_a1000/)
高精度な読み取りを行う
独自開発のAI-OCRを搭載

10万以上(※3)の難読コードを事前学習したAIが、欠損したコードや金属や樹脂の表面刻印されたコードを読み取り。作業の高速化・効率化を支援します。

近・中・遠距離をカバーする
3つのカメラ

手元は勿論、作業機械が動いている危険な場所でも適切な焦点で撮像でき、距離を気にせず読み取れます。

キーエンスのサポート
  • エンジニア直販体制により、現場でのテスト・コンサルを無料で提供。とくに金属刻印の読取率をより精確にするために手厚い技術支援を行っています。
  • 故障時にはその端末の即日修理を原則とし、トレーサビリティを重視しつつ業務停止をケアします。
(※1)参照元:Honeywell公式HP(https://imagers.co.jp/android/honeywell/)より。2026年3/10現在時点。
(※2)参照元:デンソーウェーブ公式HP(https://www.denso-wave.com/ja/adcd/product/handy_terminal/bht-m60.html)より。2026年3/10現在時点。
(※3)参照元:キーエンス公式HP(https://www.keyence.co.jp/products/mobile-computers/handheld-computers/bt-a2000_a1000/)より。2026年3/10現在時点。