ハンディターミナル導入のRFP作成手順とは

ハンディターミナルシステムの導入において、適切なベンダーを選定するために欠かせないのがRFP(提案依頼書)です。RFPとは、ベンダーへシステムの提案を依頼するための文書であり、各社からの提案を評価する際の比較基準となる目的を持っています。本記事では、ベンダーから質の高い提案を引き出すためのRFPの重要性と、具体的な記述項目や作成手順について解説します。

ハンディターミナルシステム発注におけるRFPの重要性

システム発注においてRFPを作成するメリットは、複数のベンダーを同じ条件で公平に比較できるようになる点です。あらかじめ自社の要件をドキュメント化して提示することで、各ベンダーから要件に沿った的確な提案を受け取ることが可能になります。

また、要件の認識ズレによるトラブルを未然に防ぐ効果も期待できます。口頭での説明のみでは、ベンダー側との解釈の違いが生じやすく、システム開発の途中で仕様変更が発生するおそれがあります。RFPで要件を明確にしておくことで、導入後に発生しがちな追加費用の発生や、想定していた機能が備わっていないといった事態を抑えられる可能性があります。

プロジェクト概要と導入方針

RFPに盛り込むべき基本情報として、プロジェクトの概要と導入方針の記載が必要です。まず、なぜシステムを導入するのかという目的や背景、そして稼働開始までの全体スケジュールを明記します。

あわせて、自社の推進体制や、ベンダーに依頼する提案範囲を設定することも重要です。ハードウェアの調達からソフトウェアの開発、ネットワーク環境の構築まで、どこからどこまでをベンダーに任せるのかを明確に線引きしておくことで、双方の認識のズレを防ぐことにつながります。

ハンディターミナル特有の要求事項

ハンディターミナルシステムのRFPにおいては、一般的なシステム開発の要件に加えて、現場での利用を想定した詳細な要件整理が求められます。ここでは、ハンディターミナルならではの要求事項として整理すべきポイントを解説します。

業務フローと例外処理の整理

まず、現状とあるべき姿を業務フローとして整理します。入荷から出荷までの各工程において、ハンディターミナルでどのような操作を行い、どの項目を照合するのかを具体的に定義することが重要です。

また、通信断や端末の故障、バーコードが読み取れないといった現場で起こりうる例外処理についても、事前に確認してRFPに含めておきます。業務のイレギュラーな事象への対応方法をあらかじめ決めておくことで、開発段階での大幅な手戻りや追加開発を抑えられると考えられます。

数量・利用環境・システム連携の具体化

RFPには、必要な端末台数や1日あたりの処理量といった数量を数字で明記します。さらに、Wi-Fi環境の有無や、冷蔵倉庫・屋外といった特殊な現場条件についても具体例を挙げて記載する必要があります。これにより、ベンダーは現場環境に適した堅牢性や耐環境性能を持つ端末を提案しやすくなります。

さらに、上位の在庫管理システムなど、既存システムとの連携方式ややり取りするデータ項目についても記載すべき点です。連携先のシステムを明確にすることで、スムーズなデータ移行やシステム間連携の提案を引き出すことが期待できます。

まとめ

ハンディターミナル導入の成否は、RFPの質に大きく左右されると言えます。発注前に自社で決めるべきことをしっかりと整理し、RFPに落とし込むことが重要です。要件を曖昧にしたまま進めるのではなく、現場の業務フローや特殊な環境に基づいた具体的なRFPを作成し、自社に適切なベンダー選定へとつなげていきましょう。

導入現場別
ハンディターミナルメーカー・製品3選
アイコン
小売・物流の
現場には
Honeywell
国内正規代理店:株式会社イメージャー
おすすめの製品
Dolphinシリーズ
Dolphinシリーズの写真
画像引用元:Honeywell公式HP(https://imagers.co.jp/products/dolphin-ct30xp.html)
日付の読み取りに特化した
モードを選択可能

独自開発の文字検出・判定により、特に数字・日付をミスなく判読。劣化したダンボールなどもスムーズに読み取り、商品の在庫ロスを防ぎます。

冷凍⇄常温を行き来する現場
でも故障リスクを抑制

耐凍モデルには結露防止ヒーター内蔵。「うっかり」の故障を防ぎつつ、スピード感のある作業環境を実現します。

Honeywellのサポート
  • 業界最長(※1)、7世代のOSアップデート保証に対応しており、低コストで端末の長期利用を実現します。
  • 機種・時期が異なる場合でも同じOSで使用でき、複数の店舗・流通拠点の課題となる「オペレーションのバラつき」や「教育コスト増」を解消します。
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屋外・催事の
現場には
デンソーウェーブ
おすすめの製品
BHTシリーズ
BHTシリーズの写真
画像引用元:デンソーウェーブ公式HP(https://www.denso-wave.com/ja/adcd/product/handy_terminal/bht-m60.html)
QRコードの生みの親が提供する
高速・高精度読み取り

1秒間に約30個(※2)ものコードを連続で読み取りでき、効率的に物販在庫の棚卸しや参加者の入退場処理を完了。時間に追われがちなイベント進行を支援します。

電子決済機能を搭載
1台でイベント業務が完結する

クレジットカードや交通系ICの支払いに対応したモデルもあり。現場での金銭管理リスクを低減しつつ、客単価向上にもつながります。

デンソーウェーブのサポート
  • 遠隔から各端末の状況を一元的に観測・取得し、管理や分析ができるツール、「BHT DMS」を提供しています。
  • 操作時のエラーや物理衝撃などの情報をリアルタイムで得られ、不特定多数への機器貸与について盗難・紛失防止にも役立ちます。
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機械製造の
現場には
キーエンス
おすすめの製品
BT-Aシリーズ
BT-Aシリーズの写真
画像引用元:キーエンス公式HP(https://www.keyence.co.jp/products/mobile-computers/handheld-computers/bt-a2000_a1000/)
高精度な読み取りを行う
独自開発のAI-OCRを搭載

10万以上(※3)の難読コードを事前学習したAIが、欠損したコードや金属や樹脂の表面刻印されたコードを読み取り。作業の高速化・効率化を支援します。

近・中・遠距離をカバーする
3つのカメラ

手元は勿論、作業機械が動いている危険な場所でも適切な焦点で撮像でき、距離を気にせず読み取れます。

キーエンスのサポート
  • エンジニア直販体制により、現場でのテスト・コンサルを無料で提供。とくに金属刻印の読取率をより精確にするために手厚い技術支援を行っています。
  • 故障時にはその端末の即日修理を原則とし、トレーサビリティを重視しつつ業務停止をケアします。
(※1)参照元:Honeywell公式HP(https://imagers.co.jp/android/honeywell/)より。2026年3/10現在時点。
(※2)参照元:デンソーウェーブ公式HP(https://www.denso-wave.com/ja/adcd/product/handy_terminal/bht-m60.html)より。2026年3/10現在時点。
(※3)参照元:キーエンス公式HP(https://www.keyence.co.jp/products/mobile-computers/handheld-computers/bt-a2000_a1000/)より。2026年3/10現在時点。