小売業の現場では、棚卸・発注だけでなく、売価チェックや値引きラベル発行、接客時の在庫確認など「売場でそのまま完結させたい業務」が数多くあります。そうした即時処理を支えるのがハンディターミナルです。
本記事では、代表的な活用方法と導入メリット、実際の導入事例を解説します。
ハンディターミナルは、商品をスキャンしてデータ化する特性から多岐にわたる業務で活用されます。
棚卸では棚の前で数量を確定させ、後入力を不要に。発注業務も売場で在庫を見ながら必要数を入力し完結可能です。
POSデータと店頭価格を照合する売価チェックや、その場で値引きシールを発行する業務でも、移動や目視確認のムダを省きます。
取扱点数の多さと売場での即応必要性が、小売業界にハンディターミナルを導入すべき理由です。導入により得られるメリットをまとめました。
家電量販店やホームセンターのように取扱点数が多い現場では、手書きやPCへの転記作業は大きな負担です。
バーコード等の自動認識技術を用いれば、スキャンするだけでデータ化が完了します。
人が書く・入力する工程を機械に任せることで、作業時間を大幅に圧縮し、書き間違いや入力ミスといったヒューマンエラーも防げます。
無線通信でシステムと連携すれば、売場にいながら最新情報を参照・更新できます。
POSデータと店頭表示を照合して売価ミスを防いだり、見切り商品をその場で値引き処理したりと、迅速なアクションが可能です。
在庫状況もリアルタイムで把握できるため、欠品による販売機会の損失を抑え、顧客対応のスピードも向上します。
現場の課題解決とスムーズな業務移行を実現した2社の事例を紹介します。
以前は端末が大きく持ちにくいため、落下による破損やトラブル時の原因特定に時間がかかっていました。そこで薄さや軽さ、重心バランスを重視して機種を選定。
結果、持ちやすさが改善され、新端末導入期にもかかわらず問い合わせ件数は48%減少しました。
売場を離れず業務を完結させる方針のもと、2008年からハンディターミナルを活用しているバローホールディングス。
端末やOSが切り替わる際も、ツールを用いて既存アプリを継続利用できる環境を整えました。
現場の操作感を維持したまま刷新することで、再教育の負担を抑え、冷蔵庫内などの過酷な環境でも安定稼働を実現しています。
小売業におけるハンディターミナルは、棚卸の工数削減や売場での即時対応など、抱える課題によって果たす役割が異なってくるツールです。
導入を検討する際は、自社のどの業務工程にムダがあるか、現場定着のために譲れない操作感は何かを整理するのがポイント。事例を参考に、現場の課題解決に直結する運用方法を見つけてください。
当メディアでは導入現場別におすすめのハンディターミナルメーカー・製品を紹介しています。自社に適したハンディターミナルを選定する参考になれば幸いです。

独自開発の文字検出・判定により、特に数字・日付をミスなく判読。劣化したダンボールなどもスムーズに読み取り、商品の在庫ロスを防ぎます。
耐凍モデルには結露防止ヒーター内蔵。「うっかり」の故障を防ぎつつ、スピード感のある作業環境を実現します。

1秒間に約30個(※2)ものコードを連続で読み取りでき、効率的に物販在庫の棚卸しや参加者の入退場処理を完了。時間に追われがちなイベント進行を支援します。
クレジットカードや交通系ICの支払いに対応したモデルもあり。現場での金銭管理リスクを低減しつつ、客単価向上にもつながります。

10万以上(※3)の難読コードを事前学習したAIが、欠損したコードや金属や樹脂の表面刻印されたコードを読み取り。作業の高速化・効率化を支援します。
手元は勿論、作業機械が動いている危険な場所でも適切な焦点で撮像でき、距離を気にせず読み取れます。